退職してから、1ヵ月が過ぎ、未だに引きこもり気味である。出掛けないと済まない用事以外は、家から出ることは殆どない。
今は便利な世の中で、買い物に出掛けなくても、食糧や生活用品等、生きていくために必要な物は、ネット購入すれば、自宅まで届けてくれる。
配達の方々の大変さを考えると、なるべくまとめて注文するように心がけ、配達員さんへは、しっかり感謝の気持ちは言葉で伝えている。
「お疲れ様です!ありがとうございます!」は当たり前で、大きな荷物の時は、「助かります!」とか雨風の日は、「こんな時にごめんなさい!」とか。
本当に助かっている。もう少し自分に元気がでてきたら、自分のためにも少しは外出して、ショッピングや趣味も楽しめたらいいなぁ…とは思っているが…
ただ、今はボケーーーっと、している時間が多く、それが、心地よい。
チャコ(亡くなった愛犬)の骨壺を抱っこしては、話しかけたり、庭の草木に話しかけたり、長年飼っている亀たちを庭に放して遊ばせるとかが日課で、はたから見たら、かなりヤバいおばさんだろうな。退職したら、ごちゃごちゃした家の中をスッキリさせ、断捨離をがんばるぞーーー!なんて考えていたんだけどな。
亀は何年生きるのだろう…
我が家には、ミドリガメとニホンイシガメの2匹の亀がいる。
2匹とも、もう25歳になる。
「鶴は千年、亀は万年」と聞いたことはあるが…
ネットで亀の寿命を調べてみたら、両方とも30年くらい生きるとのこと。うちの亀たちも私と同じく晩年を迎えているのかな。
寿命やどれくらいの大きさに成長するかなど、何も調べずに飼い始めてしまった。
飼い始めた時は、2匹とも体長は数センチしかなく、ものすごく可愛かったが、今となってはその面影はなく、ミドリガメは体長30cmくらいで、ニホンイシガメは20cmくらいにまで成長した。
体が大きくなるたびに水槽も大きくしてきたが、大きい水槽になると、毎日の水の交換作業が重労働になってくるし、餌代も…トホホである。
「パパにおこられる❔」
25年前のある休日。
まだ幼い息子と2人で近所のホームセンターへ買い物に出掛けた。
「可愛い亀さん、売ってるよ!」
小さな子亀が期間限定で売りに出ていて、幼い息子も興味深々といった感じで、たくさんの子亀が入っている水槽を眺めていた。
亀くらいなら、飼ってもいいかなと思い、
「亀さん可愛いね~♪ 買って帰ろうか~」と息子に声をかけると、
「ママ、生き物を勝手に買って帰ったら、またパパに怒られるよ!」と息子が凛と一言。
私は、返す言葉もなく…きょとんとしてしまった。
そばで私たちの会話を聞いていた店員さんが、
「ぷっ!」と噴出した。
あ、あ、ありえへんやろ。それセリフが逆やん。
それは、お母さんが欲しがる子どもをなだめる時に使う言葉だよ…ね。
幼い子になだめられた母は、とてもバツが悪く、
「この亀さん、頂きます。ミドリと黒と。」と、吹き出して笑いをこらえている店員さんに思わず言ってしまった…
これが、亀たちがうちの子になったいきさつです。
そんな訳もあり、亀の世話は私が担当主任。
それは、今までもこれからも。。。
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