愛犬チャコは、空へ旅立ってしまいました。享年17歳。もう4ヵ月が過ぎようとしているのに、思い出すと涙が止まらなくなることがあります。
悲しみは時間が解決してくれると言いますが、一向にその気配はないような気がします。
ただ、心が弱っているから?か、少しだけ優しくなれたというか…以前より人や生き物に寄り添えるようになったんじゃないかと…ふと、思うことがあります。
これもチャコのお陰かなぁと。
チャコとの出逢いから、空へ旅立つまでの愛おしい思い出を少しずつ綴っていこうと思います。
愛犬チャコとの運命的な出逢い
「ただいま~。」
いつものように、主人が仕事から帰ってきたので、玄関へ出迎えにいった。
なんと、主人が可愛い仔犬を抱いていたのである。
「なになに、その仔犬。どこで貰ってきたの・・・?」
私はここのところ仔犬が欲しくてたまらなかったが、犬を飼う提案にはいつも良い顔をしなかった主人が仔犬を連れて帰ってくるなんて、狐につままれたような気持ちだった。
「貰って来たんじゃないよ。ペットショップ。これでも柴犬なんだよな~。」とその仔犬に話しかけていた。
「柴犬?」
柴犬の子ってコロコロしているイメージだったが、目の前の仔犬は痩せていて、キツネのようなシャープな感じで、とても柴犬の仔犬には見えなかった。
でも、でも、
❔
「可愛いい~~~❤❤❤」
どんな子でも大大大歓迎で、とても嬉しかった。
まぁ柴犬だろうがなかろうが、どうでもいいことだが、その仔犬は血統書付きで生粋の柴犬だった。我が家に来た時は、ひょろひょろに痩せていて、とても柴犬には見えなかったのだ。
主人が、「今日、クリスマスだろ。おまえがすごく犬を飼いたがっていたからさ。」と。
犬を飼うことには、消極的だったのに。どういう風の吹き回しか。
あとで主人から聞いた話だが、当時の私は体調が思わしくなくて自宅で過ごすことが多く、はたから見てもかなり元気がなかったようだった。犬でもいたら少しは気が紛れるのではないかと思ってくれたらしい。
本当は、別の仔犬を連れて帰る予定だったが、そのお目当ての仔犬は『商談中』になってしまっていて、あきらめて帰ろうとしたところ、となりのケースに入っていた仔犬を店員さんに勧められたと言っていた。
となりのケースの仔犬は、うずくまり顔を隠して、なんとも愛想のない仔犬だったそうな。
ほっといてほしい…
「いやぁ、可愛いですけど今日のところは結構です。」と主人は、あたりさわりのないようにお断りして帰ろうとすると、店員さんは慌てて「一度抱いてみてくださいよ~。」と言いながら、となりの仔犬を主人に抱かせようとケースから仔犬を取り出した。
すると、うずくまっていた愛想のない仔犬は、元気よくバタバタしながら床に飛び降りて、玩具売り場に一直線に走って行ってしまったそうである。
「なんだ~、おまえ元気いいんだなぁ。」と主人は仔犬を抱き上げ、「うちの子になるか?」と問いかけてみると、「なる!なる!行く!行く!」と言わんばかりに顔を近づけてきたので、この仔犬を連れて帰ると即座に決めてきたとのこと。
一瞬で決めた主人に店員さんは驚いた様子だったらしい…
「あらぁ、柴ちゃん売れたの~?!」と別の店員さんまでが、ビックリした表情で喜んでくれていたそうだ。ひょろっと痩せていた仔犬は、すでに生後4ヶ月で、その店員さんの言葉から察するに、
多分売れ残り…
主人は、「もしも、お目当ての仔犬が、商談中になってなかったら、迷わずにそっちの仔犬を連れて帰ってたよ。でも、この子が本当に行く!行く!って感じだったからなぁ。」と言っていた。
今となっては、お目当ての仔犬が『商談中』になっていたことや、チャコが売れ残ってくれていたこと、「行く!行く!」アピールをしてくれたことに運命すら感じ、私たちとチャコが出逢うために神様が仕向けてくださったんだと思っている。
「神様、本当にありがとうございます!!」
そして、チャコを勧めてくださった店員さんにも感謝、感謝、感謝!!
神様、ありがとうございます!!
家に招き入れても、チャコは主人から離れない。
来たこともない見知らぬ場所に連れてこられて、目の前には、わぁーわぁー騒ぐおばちゃん。かなり不安だったんだろうな~ (* ̄▽ ̄)フフフッ♪
チャコは、「このおじさん(主人)は、悪い人じゃなさそうだし、取り敢えずくっ付いておくのが無難かな。」と思っていたんじゃないかな。
そして、柴犬に見えないほど痩せたこの子が、これから先に想像も出来ないくらい立派な柴犬になり、何よりも大切な存在(家族)になっていくことに私たち夫婦は、この時には気付けていなかった。
※途中、私の体調不良のお話をしましたが、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)という、稀な病気になってしまった経緯があります。おかげさまで今は完治していますが、治るまでの経過や症状等を後にアップロードしていきたいと思っています。
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